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これまでの年功序列型の賃金体系では、将来にわたってもらえる年収にある
程度、予想が立てられたため、結婚、住宅ローン、子供の教育費、老後の資金
について考える余裕があり、「なんとかなるさ」的なマネープランでもなんとか
破綻せずにやってこれました。
しかし、今の時代において、これから先の年収を予想するのは非常に難しく
年収の確保はおろか会社が自分が定年するまで存続しているかすら怪しい
状態です。
年収が上がらないこと、先行きが不安なことはこれまで当たり前だった人生
設計という土台まで崩壊させてしまう恐れがあるのです。
女性が社会に出て自らお金を稼ぎ出すケースが増えたとはいえ、今だ日本は
男性社会であり、働く女性の出産、育児に対する制度が整っているとはいい
がたいところがあります。
女性の雇用が不安定だからこそ、頼りになるのは旦那(男性)の給料なわけ
ですが、旦那(もしくは彼氏)の給料が少ない=経済力がないわけですから、
どうしたって女性は結婚に踏み切れないのです。
付き合う男性の年収は専業主婦志向のある女性にとってはもちろんのこと、
たとえ専業主婦志向がない女性でも人生の選択肢を考えた場合、経済力の
ある男性を選びたいのは当然のことです。
あるデータによると女性が結婚相手に求める年収は600万以上とする割合が
一番多く、妥協ラインとしては年収400万という結果がでているといいます。
独身男性に目を移しても結婚しない(結婚できない)理由を「収入が低いから」
とする人が多い現実をみると「年収が低いこと(400万円未満)」は結婚において
致命的な弱点といえそうです。
一軒家にしろ、マンションにしろ、いずれは一国一城の主にと考えている人
は多いはずです。住まいを手に入れるためには当然のごとく住宅ローンを
利用するはずですが、このローンもあくまで「年収が上がり続けるはずだ」
「ボーナスがでるはずだ」という先行き不透明なものに賭けている感がある
のは否めません。
経済的に破綻した家計を調べると必ず出てくるのが住宅ローンの失敗です。
住宅ローンを払い続ける期間は20〜30年と非常に長いわけですが、その間
何事もなく、収入があり、想定外の出費もないというのは虫が良すぎるという
話です。
とくに住宅ローンの問題は、子供の教育費との兼ね合いで非常に支払いが
厳しくなる期間が必ずあるためマイホームを手に入れるかわりに子供は諦める
という選択をする人もいるとか。
住宅ローンを払いながら、子供に満足な教育を受けさせるだけの十分な年収
があるのか、またこれから期待できるのか考える必要はありそうです。
年収の高低が結婚、マイホーム、子供の出産や教育にまで影響することは
お分かりいただけたともいますが、最後に残っているのが老後を送る資金です。
最近では老後を豊かに過ごすため日本より物価の低い東南アジアなどに移る
人も多いという話です。これも豊かな老後のための工夫といえるでしょう。
多くの場合、結婚、マイホーム、子供の出産や教育といったイベントを潜り抜けて
もうお金は残っていない状況で年金に頼るか、子供たちに頼るしかないという
ケースだと思います。
しかし、現在の年金の状況をみれば、はっきりいって支給されない確率の方が
はるかに高いうえ、肝心の子供たちもパラサイトシングル、ニート、フリーター
ともなると目も当てられません。
実際に年金にも、子供にも頼れず、老体に鞭打って駐車場の誘導係や深夜の
警備員をやっている人を見かけることも多いのではないでしょうか。
年収を稼げる仕事に就き、しっかりとしたマネープランをもって人生を設計しない
と安らかな日々というのはやってこないのが今の社会です。